現代において解決すべき予防医学的課題としては、まず、生活習慣病が
挙げられる。
日本で死亡率の高いがん、心疾患、脳血管疾患はもとより、その予備群
としてもメタボリックシンドロームという用語も広く知られるように
なった。
2008年からは、特定健康診査・特定保健指導、通称メタボ検診も
始まり、国を挙げての対策が行われている。
感染症対策も重要な課題である。交通機関の発達により、感染症が
短時間で世界中に伝播しうるようになった。
HIVウィルスによるAIDSは現在も増加しており、近年では一時的に
大きな問題となったSARSや鳥インフルエンザ、パンデミックと
なった豚インフルエンザがある。
が、ある程度は個人レベルでの予防も可能であるため、正確な知識が
重要である。
また、環境汚染への配慮も必要である。日本では公害のような重篤な
汚染は減少したと考えられるが、車の排気ガス、空気中の二酸化炭素
など広範に影響を及ぼすもの、シックハウス症候群のように個人に
影響するものなどがあり、早急な解決が望まれる。
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・生活習慣病
・環境汚染
・感染症
1981年 AIDS
2002年 SARS
2004年 日本でも鳥インフルエンザ発生
2009年 メキシコから新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)が
世界的に流行