イブン・シーナ

イブン・シーナ(980-1037) アラビアの医学者・哲学者。
ラテン名アビセンナ、アビケンナ。

ペルシアを代表する知識人。ラテン名アウィケンナ
(Avicenna、英語読みのアヴィセンナも普及している)。

幼少の頃より天才性を発揮し、18歳の頃、アリストテレス
哲学を修得、独自の哲学を展開。

特に哲学者として「現存するものはすべて必然である」という
存在論を示した。

医学者としての名声も高く、蒸留法により芳香蒸留水を製造し
医学に応用。

その医学書『医学典範(カノン)』は17世紀頃まで、西欧の
医科大学の教科書に使われたほどである。