予防医学の歴史8(日本②)
開国に伴い、外国から侵入した伝染病が国内で大流行したため
政府は外来伝染病の予防を重視し、検疫の制度が定められた。
北里柴三郎は東京大学卒業後、衛生局に勤めていた。
緒方正規の勧めでベルリン大学に留学してKoch学び、
1889年に破傷風菌のみを取り出すことに成功した。
翌年には破傷風菌抗毒素を発見した。
1894年にはペストの蔓延していた香港でペスト菌を発見、
後に、属名はShigellaと名付けられた。
1901年にはドイツに留学し、Paul Ehrlichに師事した。
伝染病予防に資するため、1897年に伝染病予防法が制定
された。
現在は1998年の改正により感染症法として引き継がれて
いる。
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●北里柴三郎(1856~1931)
Kochのもとに留学
「日本の細菌学の父」
1889年、破傷風菌の純粋培養に成功
1894年、ペスト菌を発見
●志賀潔(1871~1957)
1898年、赤痢菌を発見
・伝染病予防法(1897年)
(予防医学テキスト)