ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法は、精神分析医フレデリック・S・パールズ
(Frederick S.Perls.)とゲシュタルト心理学者であった妻の
ローラ・パールズ(Laura Perls.)、ポール・グッドマン
(Paul Goodman)らによって創られた心理療法。

ゲシュタルト療法は、人間は外部の世界をバラバラな寄せ集め
として認識するのではなく、意味のある一つのまとまった
全体像(ゲシュタルト)として構成し、認識するという
ゲシュタルト心理学の視点を基本概念にしている。

ゲシュタルトとは ドイツ語で、「全体性」とか、「全体のかたち」
を意味する。

人間を理解するとき 「心と身体は一体である」という視点から、
その人の語る言葉ばかりではなく、 声の調子、表情、姿勢、
ジェスチェアー等、非言語的な表現も重視して、語る人を
深く全体的に理解しようとする。

ゲシュタルト療法の創始者であるF.S.パールズが影響を受けた
のはフロイトの精神分析、ゲシュタルト心理学、実存主義、
現象学と東洋の禅である。

バールズは、日本に来て、禅の修行も行った。

パールズが作ったゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩。
彼はワークショップでこの詩を読み上げることを好んだ。

私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。

私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。

そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。

もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。

出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。

「思考すること」より「感情体験」することを目指し、「今、ここ」
の体験を重視した。

そのため、ゲシュタルト療法では、数多くのワーク(体験学習)を行う。

主なワークは次の通り。

1、ホットシート:グループメンバーから自分の長所、短所を指摘して
もらう

2、未完の行為の完結:過去に思い残したことを、今ここで行う

3、句の繰り返し:感情を語った言葉を大声で何度も繰り返す

4、反対のことを言う:語った言葉とは正反対のことを言ってみる

5、身体表現を誇張する:今とっているジェスチャーを大きくしてみる

6、トップ&アンダードッグ:「ねばならない自分」と「~したい自分」
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