内観療法とは、本来修養法として開発された吉本伊信(浄土真宗僧侶)
の内観法を、医療、臨床心理的目的のために応用する心理療法のこと。
1960年代から精神医療現場に導入されるようになった。
基本的には、
1、屏風などによる視覚的遮断
2、面会・通信・読書・雑談・テレビ等の禁止
3、寝食・入浴・清潔の保証
4、定期的面接による指示と助言
といった、「包まれた遮断環境」下で実施する。
内観3項目
1、してもらったこと
2、して返したこと
3、迷惑をかけたこと
に沿って、小学校から現在なでの生活年代を約3年ごとに区切り、
対象(両親、配偶者、祖父母、上司、担任教師、同僚、友人など)を
絞って、順次回想(「身調べ・・・自分の行いを調べること」)を
行う。
通常、6泊7日を1クールとし、早朝から夜更けまで、1日15時間
程度、1回2時間ずつ、連続的に内省させる。