サプリメントの情報は日々更新される。
科学的に証明された事象のあとの書き換えは頻繁にある。
国立健康・栄養研究所のサイトで、副作用・中毒例・
利用状況などを常にチェックしておく必要がある。
例①)食物繊維
かつては、無用の物であった食物繊維であるが、多くとれば
便通が良くなり、大腸がんの発生を抑制するということで、
大規模試験が次々行われた。
80000人の女性を16年間追跡した結果、食物繊維摂取は
大腸ポリープのリスクに影響なかった。
700,000人の男女を20年間追跡し、大腸がんを抑制する
結果はなし。
水溶性食物繊維は、血中コレステロールレベルを低下させ、
糖の吸収を阻害すると判明。
そのため、動脈疾患、2型糖尿病、大腸憩室症の発症を抑制
する。
(予防医学指導士テキストより抜粋)
*2型糖尿病
遺伝的背景(両親が糖尿病:57%、片親:27%)と肥満がその大半を
占める。 遺伝的要因の場合はインスリン抵抗性が問題となります。
インスリン抵抗性とは、インスリン拮抗物質の存在、 インスリン
受容体数が少ない場合を指します。肥満の場合は、血液中の糖質の
量が多すぎて常用量のインスリンでは 処理しきれなくなることに
よります。
*大腸憩室症
大腸粘膜の一部が腸管内圧の上昇により嚢状(のうじょう)に
腸壁外に突出したもので、大腸憩室が多発した状態を
大腸憩室症といいます。
(ちなみに)*1型糖尿病
膵β細胞が自己免疫により破壊され、インスリンの生産が完全に
停止して、絶対的なインスリン不足に陥る疾患。 自己免疫とは、
自分のすい臓を自分の体が異物と判断して攻撃してしまうことです。
HLA遺伝子に誘因があると考えられている。
発症すると一生続くもので、治療にはインスリンを必要とする。
注射は毎日行うことが必要で、血糖をコントロールするため
一日数回の注射が必要。
その多くが20歳未満、特に思春期に発症するため、成人以降に
発症するケースは少ない。