1960年代フランスで活躍したマルグリット・モーリー
(1895~1968年)は、アロマテラピーの中に
精油を使った心身の美容と健康法、という新しい考え方を
取り入れた。
マルグリット・モーリーは、1950年代から60年代に
活躍した生化学者。
彼女は、インド、中国、チベットの伝統的な医学や哲学を
研究し、精油を植物油で希釈したトリートメントオイルを
使ってマッサージする、という方法を示した。
この方法は、フランスの内服中心、薬理作用重視の
アロマテラピーとは対照的に、精神と肉体のアンバランスに
対しての、個人的な処方によって、そのバランスを正常化
するという方法論を提示している。
彼女は、この研究成果を著した『Le Capital Jeunesse』
(もっとも大切なもの・・・若さ)を1961年に出版し、
美容の国際的な賞である、「シデスコ賞」を受賞。
この著作は後に英訳され、イギリスのアロマテラピーに
大きな影響を与えた。
多くのアロマテラピストが彼女の研究成果を、実践的に
展開する方向に向かった。