先ほどの、下線部の説明。
フロイトの自我(A)、イド(C)、超自我(P)と対比される。
●イド
イドとは、激しく渦巻く心のエネルギーの原子炉のような領域で、
全面的に無意識領域に属する。ありとあらゆる種類の『~したい』
『~が欲しい』という本能的な欲望、生理的な衝動が湧き上がって
いる部分。動物的な、生きる力の源泉そのものとも言える。
●自我
自我とは、自己中心的に快楽を追い求めるエスを現実状況や
対人関係といった条件に合わせてコントロールする機能で、
イド(本能的欲望)と超自我(禁止命令・倫理的判断・良心)
の間の力動の調整の働きもする。
●超自我
超自我とは、イドや自我よりも後の時期(約4~5歳の時期)に
形成され発達してくる心的機能。これの機能を簡単にまとめると、
『善悪を判断して、善い行為を取るように勧め、悪い行為を取らない
ように禁止する良心あるいは道徳心』のようなもの。
超自我は自我の意識よりも強く、イドを律する。つまり、自我は
イドと超自我の間に立つ調整役である。