ミネラルの欠乏と過剰1

欧米に比べると乳製品や畜肉の摂取が少ない日本では
カルシウムと鉄は極めて欠乏しやすいミネラルである。

カルシウムは毎年実施される国民健康・栄養調査で
推奨量を充たしたことがなく、若年層では摂取量が
さらに低下する傾向にある。

日本女性の鉄欠乏性貧血の頻度は20%前後と推定
されているが、欧米諸国では数%であり、鉄欠乏症の
推進も急務である。

日本の食塩目標量は、男性で9g未満、女性で7.5%
未満と設定されている。

干物、漬物、みそ汁など塩分の高い食品とご飯を組み合わせ
日本型食生活では食塩摂取量が多くなるが、技術の進化により
加工食品の減塩が進んでいる。

血圧を上昇させない摂取量は3~5g/日であると考えられる
ことから、さらなる減塩に努めることが望ましい。

(予防医学指導士テキストより抜粋)