アロマテラピー(芳香療法)の歴史2

アロマテラピーは当初、精油のもつ殺菌・消炎などの薬理作用の研究
から始まった。

フランスの軍医であるジャン・バルネ(1920~1995年)は、
抗菌性の使用に疑問を感じ、軍籍を離れた1964年、
『AROMATHERAPIE』を著した。

彼は1942年、第二次世界大戦のドイツ戦線に、軍医として従軍し、
その後、インドシナ戦争の1950年から53年にトンキンに滞在し
て、前線から送られてくる負傷者たちに、芳香薬剤(精油から作った
もの)を用いて手当を行い、目をみはる成績をあげた。

彼は、「役に立つこと」「科学的領域にとどまること」に重点を
おき、同業の医師や薬剤師たちに同意を求めるためのアロマテラピー
啓蒙に力を尽くした。

このように、フランスでは主として精油を「薬」として用いる方法が
研究され、フランスのアロマテラピーの特徴となり、現在に
いたっている。